総合整体FUJIの藤原です
今日のテーマは
体幹フニャフニャと足バタバタの関係について
授業中などに足をバタバタ・ブラブラしてしまうお子さんはよく拝見致します。
今回は
この現象がなぜ起きるのか?
どういう対策があるのか?
について書いていきます。
まずは、なぜこの現象が起きるのか?
原始反射の残存で言うと
STNR(対称性緊張性頸部反射)の残存が疑われます。
これは股関節と膝関節が曲がった状態になると
腕がピンと伸び、首を反らした体勢になる反応のこと。
このSTNRという反射は、生後8-10ヶ月で統合(反射が出なくなる)されます。
しかし
様々な原因によりこの反射が1歳以降も残ったままになり
そのまま幼稚園、小学生になった場合
少し問題が生じてきます。
それは座る際の体勢にあります。
座って字を書く際の姿勢を見てみましょう。
股関節と膝関節→曲がってます。
腕(肘)→曲がってます。
もし、この子にSTNRが残っていたらどうなるでしょうか?
股関節と膝関節が曲がっている時点で
STNRの反射が誘発されてしまいます。
すると
字を書くためには腕(肘)が曲がらないといけないのに
STNRが腕を伸ばそうと邪魔をします。
追い打ちをかけるように、首も上に反り返ります。
字を書くには、首を下を向く必要性がありますよね。
これでは、字を書くどころではありません。
椅子に座り(股関節・膝関節を曲げ)、字を書こう(腕を曲げ、首を曲げ)と
意識的にはしているのに
無意識的(原始反射)には
字を書かせない(腕を伸ばし、首を反らす)ようにしているのです。
本人からしたら異様な反応です。
きっと気持ち悪いし、居心地が悪いでしょう。
それでも、頭では今は字を書く時間とわかっているので、なんとかしようと我慢します。
その葛藤の現れが、脚ブラブラという現象につながるのです。
また、小脳の成長具合にも原因があります。
原始反射が残存したまま年齢を重ねると
小脳の発達がゆっくりになってしまうことがあります。
では、小脳とは何をするための場所なのでしょうか?
小脳は、平衡感覚や筋肉の動き(姿勢保持・腕や脚の筋)、力加減、言語などを司る働きがあります。
それぞれ小脳の中にあるいくつかのスイッチ(核)がこれらの働きをうまく制御しています。
しかし、原始反射が残ったまま放置していると、この小脳の成長が同世代の子より遅れてしまいます。
そのため姿勢保持をするための筋肉をうまく制御できないので
じっと座るということが苦手になります。
苦手なのに、やらないといけない
身体は拒否してるけど、やらないといけない
という状態に陥るため
やはり逃避行動的に脚をブラブラさせてしまうのです。
要は、ストレス反応と同じです。
そこに、大人(親・教師など)がその子供に向かって
「こら!脚ブラブラさせるな!」と強く叱咤するとします。
子供はより身体を緊張・硬直させて、頑張ります。
ただでさえストレスなのに、大人の指示が余計にストレスを増強させるのです。
まさに二重苦状態
この二重苦を抱えたまま大人になると、「謎の生きにくさ」が完成してしまいます。
なんで自分は、出来ないのか?
なぜ自分はここまで苦しいのか?
なぜみんなが簡単にやってることを私は必死になってやっているのか?
なぜその割には成果は乏しいのか?
ここを幼少期に理解できる大人が少ないため、社会的に二次障害・三次障害を作り上げてしまうのです。
では、どういう対策があるのか?
まずはきちんと原始反射の残存を評価すること
STNRが残っている子は、ほぼ100%他の反射も残っています。
そして、それに対するアプローチを行う。
原始反射統合施術やご自宅ケア、オススメの運動などを施します。
次に小脳へのアプローチ
先程、お伝えした小脳のスイッチ(核:平衡感覚や筋肉の動き、力加減、言語)に施術を行います。
手を動かしたり、脚を動かしたり、体幹を動かしたりして、弱いスイッチを探し、活性化させます。
これらを施すことにより、座り姿勢の安定、股関節・膝関節が曲がっていても腕と首を自由にコントロールできるようになり、無意識的なストレスが消失します。
これにより、脚をバタバタさせずに座れるという基本的な能力を構築できるのです。
ただSTNRや小脳へのアプローチは、1回の施術でスッキリさせるのが困難なため少し根気がいりますが、定期的に受けてくださっているお子さんは確実に変化が現れています。
このブログ内容に心当たりのある親御さんはぜひ一度お問い合わせください。
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