今日のテーマは、原始反射の残存と体内のストレスレベルについて
原始反射が残存しているお子さんは、基本的に体内のストレスレベルが高いことが多いです。
では、体内のストレスレベルが高いとどうなるのでしょうか?
まず人間の身体はストレスを感じると、コルチゾールというホルモンが副腎という腎臓の上にある臓器から分泌されます。
ゆえに、ストレスホルモンと呼ばれたりもします。
コルチゾールは、ストレスと戦うために必要なエネルギーを蓄えるためにあります。
適度なコルチゾール分泌は身体に必要なので、これ自体は悪いものではありません。
・エネルギーを生み出したり
・集中力
・炎症反応抑制
などがコルチゾールによって引き起こされます。
しかし、適量を超えると身体に悪影響を及ぼします。
・免疫低下
・長期間分泌されると海馬の障害
夜驚症がある、長時間の癇癪、出産後保育器にいたので母と離れていた期間がある、吸引分娩、恐怖麻痺反射の残存がある、などのお子さんは、家庭環境など外的要因とは関係なく体内に常にストレスを抱えた状態になってしまうために、コルチゾールが持続的に放出され過ぎて身体に悪影響が現れることがあります。
例えば、
免疫低下によるアトピーなどの皮膚疾患
疲れやすい
集中力の低下
感情の起伏が激しい
などといった症状がみられることがあります。
ちょっとしたことですぐ怒る
すぐ泣くし、なかなか泣き止まない
静か過ぎる
といったことも
実はお子さんの性格?と思いきや、体内のストレスレベルが高いために防御的に生じている反応なのです。
こういったお子さんとの関わりに大事なのは、周りの大人の理解です。
要は、本人の根本的な性格ではなく、体内のストレスレベルを高くしている何か?があるということを知ることが大事。
そして、
基本的には子供を落ち着かせること(逆撫ですると、更にストレスホルモンが放出)
子供が安心できる環境を意識する
子供と過ごす時間の質を上げる
ことを意識できると良いです。
原始反射の残存が、無意識で体内のストレスレベルを亢進させてしまう。
それにより副腎からストレスホルモンが出すぎてしまう。
ストレスホルモンの分泌が適量を超えてしまい、身体に何かしらの良くない反応が現れてしまいます。
アトピーのある方の平均的な性格の傾向が、人より少し怖がりだったり、人見知りだったり、神経質だったりするのは、ホルモン分泌が影響している可能性が高いです。
原始反射統合施術やビジョン知育などの施術による介入も重要ではありますが、周りの大人の理解が非常に重要です。
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