こんにちは。総合整体FUJIの藤原です。
今日のテーマは、
左右の識別が苦手な子供のなぜ?
目次
- 一般的に子供は4・5歳頃、遅くとも7歳までには右と左の判別がつきます。
- 3歳大人になっても左右の識別が苦手な人は少なくない。
- 左右の識別感覚を鍛える方法
多くのお子さんは5歳頃までには左右の理解が可能になりますが、
大人(若年)で4人に1人の割合で左右の識別が苦手だという人がいらっしゃいます。
頭では左右の概念はわかってはいるけど、瞬発的にわからないという状態。
これを
左右盲
といいます。
この左右盲は、生活に大きく影響を及ぼします。
①学校生活
bとdのような形の似た文字の識別が困難
ぼーっとしていると文字を右から読んでしまう。(例:ネコをコネと読む)
自分の利き手感覚が希薄(どちらも利き手のように思えない)
②日常生活動作
・靴紐を結ぶのが苦手
・秒針タイプの現在時刻を読むのが苦手
・方向の指示がわからない。「右に曲がって」と言われてもすぐに「右」は「右」と行動できない
人間がどのようにして左右を学習していくのか?ということはまだまだ未解明な点が多いです。
しかし、視空間情報処理能力と非常に密接な関係を持っています。
つまり、自分の好きなオモチャがどこにあるのかを理解するや、自分の身体が木の枝に当たらずに通れるのかどうかを理解する能力とも言いかえれます。
視空間情報処理は、地図を読む時・相手の表情を読む時などに活動します。
要は、笑顔か・ニヤニヤと怪しい笑顔かの判別をする能力です。
この視空間情報処理に問題があると、左右の識別が困難になってくるのです。
左右盲のあるお子さんは、利き手を獲得するのに時間がかかる兆候があります。
※どのようにして子供に左右を理解させるか?
・自分の手の輪郭をクレヨンやペンでなぞります。
「なぞりやすい手」と「なぞりにくい手」を体感させることで「左右」の前に「右」と「左」の差を感じさせます。
・左右の手首に巻いたブレスレットに、右左と記入することで理解させる。
・運動を通じて理解させる。
例:バスケットボールで右手だけでドリブルして下さいと伝える
左足だけでサッカーボールを蹴ると伝える
・原始反射統合アプローチを受ける
左右盲の原因の1つにATNR(非対称性緊張性頚部反射)という反射の残存が影響していることがあります。
ATNRは写真のように、首が左右どちらかに向くと自動的に腕がアーチェリーを打つ際のような形になる反応です。
ATNRは受胎して18週後から発現し、生後6ヶ月頃に消失します。
この期間(受胎18週~生後6ヶ月)で左右の空間認知を脳に理解させるためにATNRが重要な役割を果たすのです。
しかし、この反射が2歳・3歳以降で残っていたり、もしくは生後6ヶ月内に発現すらしていなかった場合は、左右の識別が脳内でうまくインプット出来ずに左右盲になってしまいます。
原始反射統合アプローチは、この反射のトラブルを解消するための施術です。残存している反射を抑制したり、発現していない反射を誘発したりします。それにより脳の発育を整えていくのです。
前述したリハビリのような練習よりも原始反射統合施術のほうが早く改善が見込めます。
原始反射以外の脳の働きが低下している部位にもアプローチ(小脳など)
また、自閉症や発達障碍と診断されたお子さんであれば尚更、リハビリよりこちらの方が有効です。
まとめ
- 左右盲は子供の学校生活にも影響を与える
- 左右盲のある子供は利き手を獲得するのに時間がかかる
- 左右盲は指導や練習により改善することは出来る
- 左右盲は原始反射統合施術により改善可能
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