総合整体FUJIの藤原です。
今日のテーマは
幼児期の自傷行為と脳の活動部位について
幼児期に自分の頭を床に叩きつけたり、自分の腕を噛んだり自傷行為をされる方がいます。
私が関わっている方での傾向を見ると、思い通りにならないストレス、不快感などを感じることにより自傷行為をしている方が多い印象です。
さらに言語発達がゆっくりなお子さんにその頻度は高いです。
シンプルに言語で自分の思いを伝えれないから、自傷でアピールしているということもありますが
1-2歳代(まだきちんと会話のできる年代ではない)でも自傷をする方もいるのも事実です。
これはなぜか?
について脳の活動に着目して記載していきます。
まず残存している可能性が高い原始反射は
恐怖麻痺反射・モロー反射です。(←それぞれリンク先に詳細あり)
多くの方は、妊娠出産時にトラブルがあります。
問診で出産時のことをお聞きしていると
時々、全然問題なく自然分娩で生まれましたと仰るお母様がいるのですが
よくよく聞くと
クリステレス圧迫法(お腹を強く圧迫された)・鉗子分娩・吸引分娩
だったということがあるので
まさかそれがトラブルの一つとは認識されてないケースもあります。
ある日本の論文報告によると
クリステレス圧迫法や鉗子分娩が脳にダメージを与える可能性を否定できない
と報告しており
圧迫法の仕方も医者によって様々であることがわかっています。
片手で軽く押す→58施設(95施設中)
馬乗りになって押すこともある→38施設(同上)
両手で押すこともある→44施設(同上)
どんな時に適応するのかも施設によって様々だったりもします。
胎児機能不全の時→79施設
妊婦疲労等による努責(いきみ)不良の時→86施設
硬膜外無痛分娩→22施設
話がそれましたが
胎児期にいきなり外界から急に押し出されるストレスを想像してみましょう。
トラウマになりそうではありませんか?
もし、あなたが生命として誕生(受精卵)してから約10ヶ月ほど(胎児期)で
何もよくわからないまま生物として発生して、一人快適?に過ごしていたのに、天井から何かが急にのしかかってきて、外界に押し出されたり、掃除機みたいなので頭を吸われたりしたら・・・
進撃の巨人に襲われるくらいのトラウマになりそうだと思うのです。
※なぜか出産に関しては、「医者がするから、まぁそんなもんなんだろう」と医療絶対安全信仰?により盲信してしまい、特に問題なく生まれましたという認識になってしまうのだとうと思います。
時々言ってますが、医療に絶対安全はないし、医療でもわかることとわからないことがあるのです。
だから医療はダメ!でもなく、命を絶対に救う!みたいなことに関しては医療の右に出るものはないので、とにかく四の五の言わずに生きて産み出す!ということに全ブリした結果、細かな方法には意識が向かないのかなと思っています。
またまた話がそれましたが、こういったトラブルが生じると
先程述べた
恐怖麻痺反射やモロー反射
といった反射的に身を守る反応が生後も常にオンのままになってしまいます。
進撃の巨人に襲われたような記憶とともに常に生きているため、その不快感が常に脳に残り突発的に自傷行為をすることにつながります。
いわゆる
フラッシュバックです。
※地震のフラッシュバックで例えると、大地震を経験した人はその時の恐怖が急に思い出されたりしてパニック発作を起こしたりします。それと同じです。大地震=出産時のトラブル
そのため、言語発達が云々・・・関係なく、自傷行為は起きることがあるのです。
脳の中で具体的に何が起きているかというと
恐怖経験により情動を司る
扁桃体が暴走

ノルアドレナリンという交感神経刺激物質が副腎(語弊はかなりあるが、素人がわかるイメージとしたらほぼ腎臓のこと)から放出されて
その恐怖が身体に記憶される。
※物心ついてないときの記憶のため、本人は大きくなってからは全く覚えてはいないのだが・・・
では、次に扁桃体以外では脳で何が起きているのか?
帯状回

というところに着目していきます。
帯状回も扁桃体と同じ
大脳辺縁系
と呼ばれるグループの一員です。
大脳辺縁系とは
簡単に言うと「本能・本能に基づく情動、記憶に関係して旧脳」
と呼ばれる脳の部位。
ちなみに犬も人間も大脳辺縁系は同じ発達程度!!
人間が人間らしくいれるのは、大脳新皮質と呼ばれる大脳辺縁系の上層部にある脳が発達しているからです。
よく話がそれますが、帯状回(大脳辺縁系)に戻ります。
帯状回の中でも
前部帯状回は情動領域と呼ばれ
不安障害やパニックを起こしやすい人はこのエリアの血流が多すぎる傾向にあります。
要は扁桃体と同じく暴走しているわけです。
出産時の恐怖体験が情動を司る扁桃体・前部帯状回を暴走させて
本能的・動物的な大脳辺縁系優位の人間になってしまうのです。
見た目は人間でも
犬的な行動が勝ってしまうことでストレスへの逃避行動として自傷行為が発生する。
幼児期の自傷行為にも
言語が伝えれない不快感で行っているタイプと
今まで述べてきた出産時のトラウマ・フラッシュバックで行っているタイプ
その混在タイプ
があるのだろうと経験上感じております。
先日も、自傷行為とは異なりますが、
癇癪・暴力・園行き渋りの三才男児(帝王切開・吸引分娩)に扁桃体アプローチを試みてもらったところ、翌日から行き渋り・暴力行為が減ったというご報告がありました。
全く同じお悩みの別のケースでは、帯状回のアプローチが良かったこともあります。
社会的ストレス・家庭的ストレスなどが少ない二次障害化していないお子さんは、結構問題がサクッと解決する傾向にあります。
大きくなって二次障害が絡むと、色々アプローチが必要だし、家族の協力・理解・学校など周りの環境をいかにバランスとるかみたいなことも考えないといけないし、包括的に見ないといけません。
原始反射のアプローチだけで解決する!魔法みたいなケースもあれば、そうはいかないケースもあるのはこれが要因。重度の障害があると、二次障害関係なく改善傾向が見られるまで時間を要する傾向にあります。(重度のお子さんには未だにずっとより良い解決策は模索中・・・)
自傷行為だけじゃなく感覚過敏で生きづらい子供さんが思いの外多くて、、、子供には罪はないから、なんとかしてあげたいので
日々修行、日々鍛錬、日々勉強、日々祈り、、、不用意に不安を煽らず、それでも奇跡は普通に起きると確信して活動しています。
脱線続きなので、まとめると
幼児期の自傷行為は
言語発達の遅れによるストレスが原因だけでなく
出産時のトラブル・トラウマによる恐怖麻痺反射・モロー反射の残存から
恐怖経験の情動を司る扁桃体・前部帯状回が暴走
→フラッシュバックが起き、動物脳が人間脳を支配し、ストレス逃避で自傷行為が起きる。
総合整体FUJIでは
といったお子さんの成長を促進する施術から
ロルフィングという
身体の不調を調える施術などを行っております。
注※原始反射統合施術とロルフィングは全くの別物です
外部リンク