総合整体FUJIの藤原です。
今回のテーマは
発達の最近接領域 について
最近接領域とは、
ウィゴツキーが提唱した教育心理学における言葉です。
難しい表現ですが、いわんとしていることは単純明快で
自力では難しいけど周りのサポートがあれば遂行可能なことを言います。
筋トレで例えると
5キロのダンベルは簡単に持てるけど、10キロになると補助が必要
この範囲でのトレーニングが成長を促すということです。
当たり前過ぎますよね。笑
つまり、5キロのダンベル(一人で簡単に出来ること)ばかりでトレーニングしていても成長は見込めないから、多少負荷のかかる・補助(大人のサポート)が必要な10キロのダンベルで鍛えると子供の脳は成長していくのです。
定型発達のお子さんは、こんな理屈わざわざ知る必要もなく、自然とそうなっていくものですが、
発達にお悩みのあるお子さんは、そうもいかないのでこの理屈を知っている必要性があると思います。
例えば、感覚過敏などが酷くて学校に行くのが辛いお子さん
そういったお子さんにとっては、学校に行く、教室のザワザワ感の中、ただただ存在するということだけでも、先程のダンベルでいうと10キロ以上の負荷になっています。
となると、
サポートがあっても持てない重量をずっとトレーニングしていることになるので、何回やっても身にならないのです。
持ち上げることが全く出来ない重量で毎日ジム通いしても意味がないのと同じ。
なら環境的な負荷や日数的な負荷を下げて
少人数の場なら大丈夫なのか?
マンツーマンなら大丈夫なのか?
週三回なら大丈夫なのか?
とか
なんとか頑張って持ち上げれそうな負荷の調整しながら、成長を促す必要があります。
今日もこの重量を持てなかった(重量→学校できちんと座っていれなかった 板書を上手くできなかった 集団行動できなかったなど)
明日も、その次の日も、、、やっぱりこの重さは持てない
と、憂いているだけでは意味がありません。
持てる量を大人が調整してあげないといけないのです。
負荷の調整は、一定の答えは無くて、その家庭その家庭、そのお子さん次第で異なると感じています。
専業主婦
共働き
手助けしてくれる祖父祖母・親戚が近くにいる
フリースクール・習い事などが行ける環境にある
などなど条件が環境因子だけでも色々異なります。
お子さんにおいても、どのくらい原始反射が残存しているのか?程度はどのくらい残っているのか?
日によって疲労度も違うので、
毎日様子を観察しながら、日々の負荷を調整することで少しずつ自分だけで持てる重量を増やしていく。
自分だけでは20分しか座れないなら
周りの監視や、ご褒美などで残り10分我慢できるのか?
30人クラスの集団行動は難しいけど
5人なら出来るかも
野球・サッカー・ダンスは好きだから、そこの場、教室ではきちんと出来そう!
最近接領域内での経験・刺激を試行錯誤しながら与えることによって成長させていきます。
人それぞれ異なるので、他人と比べたり、他人のやり方を真似しても全く意味はないです。
答えを持っているのは、お子さんなので。
今は、このくらいの負荷だと限界なのか
このくらいなら大丈夫なのか
と日々評価しながら答えを臨機応変に対応していく。
そのトライアンドエラーの延長線上に、通常の負荷(同じ年齢の子が当たり前に持てる重量)が待っています。
そこを観察することなく、膨大にあるネット情報に踊らされて、
やれホニャララマッサージ
やれホニャララサプリ
やれホニャララ講座
やれホニャララ療育
やれホニャララ原始反射セラピー→私のこと(笑)
やれホニャララ装置
やれホニャララメガネ
やれホニャララ栄養
など周りの評判に振り回されていることにも気づかないで、
自分の子供の評価観察をきちんとせずに、色々なアプローチを取り入れまくっても物事の本質を見れていないので
何をやっても効果的なアプローチにはならないと思うのです。
24時間お子さんと一緒に生活しているのに、きちんと観察できていないのは、
理由をネット情報に求めすぎているからなのではないかなと
ネット情報を利用して宣伝している私が言うのも、矛盾しているのですが、いつもそう感じているのです。
要は、知識と観察のバランスなのでしょうけど、それが一番難しいんですよね。
焦っていると余計に足元が見れないので、足元すくわれるのです。
お子さんの施術をしながらも、親御さんの在り方がとても大事になるということですね。
最近接領域・・・の話はどこへやら(笑)
総合整体FUJIでは
といったお子さんの成長を促進する施術から
ロルフィングという
身体の不調を調える施術などを行っております。
注※原始反射統合施術とロルフィングは全くの別物です
外部リンク