総合整体FUJIの藤原です。
本日のテーマは
目の動きについて・・・
毎年一回、とある保育園にて園児の健康診断を担わさせて頂いております。
その中で目の検査もさせて頂くのですが、そこから感じることについて書いていきます。
目の検査・・・といっても、ある一点をじっと見つめさせたまま、それを動かして目だけで追わせるというシンプルなものです。
でも、たったこれだけでも、出来る子と出来ない子の差が色々わかってきます。
①シンプルに集中力が無く目で動く対象物を追えない子供
②目で追う気持ちはあるが、途中で他の物に視線が移る子供
③目で追っていると、急に眼振が起きる子供
④目で追っていると斜視になる子供
⑤首の向きによってパフォーマンスが落ちる子供
⑥首の向きに関わらず、基本ずっと目で対象物を追える子供
この6パターンが観察できます。
まずは
①と②について
これは園児であれば年相応の反応であったりもするので、これだけで異常とは決めれません。しかし、小学生以降でも①②の反応のままであるお子さんもいらっしゃいます。これは何かしら脳神経系の発達に問題がある可能性が考えられます。
③について
これは年齢関係なく、正常の発達では起きない反応です。
目で物を追っている途中に、意識的には絶対出来ないスピードで突発的に目が左右にブレて動きます。これは、学習障害に繋がることが多いです。
要は、文字を目で追っているのに、急に眼が不規則に動いてしまうために、文字情報を認識するのに時間がかかってしまうからです。
④について
こちらも年齢関係なく、正常では起きない反応です。③より状態は悪いです。多動・多弁性があるお子さん、明らかに成長が遅いお子さんによく観察される現象です。
⑤について
首が正面を向いていると問題なく対象物を追えるのに、首の向きが変わると、パフォーマンスが明らかに低下(眼振・対象物を追えなくなるなど)します。これは原始反射の残存がかなりの確率で疑われます。
こちらも学習障害と関連が強いです。例えば、板書をしている時に、書き写したい文字が正面にあるなら問題なく板書できるが、少し首を右に向けたまま黒板の端にある文字を書き写す時には目の動きが低下し、板書が上手くできないということになります。
⑥について
とても素晴らしいです。年少さんでもこのパフォーマンスを発揮できているお子さんもいらっしゃいます。年少さんでこれを完璧に出来るというのは遺伝要因が大きいのではと思っています。都会っ子であれ、自然っ子であれ、出来る子は出来るし、出来ない子は都会・田舎関係なく出来ないという印象だからです。
大人でもこれら①~⑥のタイプで分類でき、特に社会的に問題のあるようなレベルではないが、小さなバグを抱えて生きている方も少なくありません。
目の神経について
目を動かす神経は、3つありますが、そのうち2つが中脳という部位から始まって目まで神経を伸ばしています。
この中脳は、共同注視に重要な役割を担う部位です。
共同注視とは、一緒に同じ空間にいる際に、同じものに視覚的注意を向けることです。
中脳が損傷してたり、未成熟だと、共同注視の能力を損なう、もしくは低下してしまいます。
つまり、自分が見たいものを見てる時は問題ないのだけど、誰かから半強制的に見るものを限定される・共有しないといけない際に著しく能力が下がる。
③ー⑤は、中脳の未成熟さ・問題があることによって生じている可能性があります。
YouTubeとかゲームなど自分が面白いと思うものは、それなりに見れてはいるのだけども、文章だったり地図だったり、人から指示を受けながら文字情報を追うとなると一気にパフォーマンスが落ちてしまう。
こちらが話しかけて、注意を促しても同じ事・情報を共有するまで時間がかかる。
もしくは、そもそも注意を促しても気にしない。
こういったお子さんは、中脳に何かしらあると思って良いです。
最近のご報告でも、目へのアプローチを続けたことで、目の使い方が変わってきたという嬉しいご報告も多く頂いております。
ビジョントレーニングのように、目を意図的に使うことで鍛えれるレベルのお子さんは、それで良いのですが、自らそれを行うモチベーションが欠けていたり、そもそも目で対象物を追う力が圧倒的に欠けているお子さんは、中脳など目に関わる脳の一部への施術的アプローチが効果的であることが多いです。
総合整体FUJIでは
といったお子さんの成長を促進する施術から
ロルフィングという
身体の不調を調える施術などを行っております。
注※原始反射統合施術とロルフィングは全くの別物です
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