研究レポート:妊娠中の解熱剤使用が乳幼児の脳神経へ与える影響

こんにちは。総合整体FUJIの藤原です。

今日のテーマは、

妊娠中の解熱剤使用が乳幼児の脳神経へ与える影響

目次

  • 妊婦の解熱剤服用について
  • アセトアミノフェンについて
  • 子供の解熱剤服用と脳機能の関係

 

妊娠中に、風邪をひく可能性は誰にでもあります。

その際に服用する解熱剤が、生まれてくる子供にどのような影響を及ぼすか?の研究が発表されました。

引用論文は

Bauer A, Swan S, Kriebel D

Paracetamol use during pregnancy- a call for precautionary action.

Nature Reviews Endocrinology. 2021,Sep 23.

「妊娠中のパラセタモールの使用についての注意・見解」2021年9月に出た論文です。

 

パラセタモールとはアセトアミノフェンのこと。

イギリスではパラセタモールと表記されていますが、同じもの。

解熱鎮痛剤の一つで、発熱・寒気・頭痛などいわゆる、風邪の諸症状で処方される薬に含まれる成分です。

アセトアミノフェンは、軽い風邪などに用いられ、妊婦、小児にも安全ということで処方されています。

小児用バ○ァリン

エス○ック総合感冒薬

セデ○

ノーシ○

ルル・○ールド

ベン○エース

などに含まれています。

要は、市販薬で誰でも簡単に変える薬です。

現に、世界中50%以上の妊婦が風邪をひいたら処方されている薬。

アメリカに至っては、65%の妊婦がこれを処方されている。

研究報告によると、アセトアミノフェンは内分泌(要はホルモン)を阻害するもので、神経や生殖機能の発育に必要不可欠なホルモンの分泌に対して弊害になるかもしれないと言われている。

25年間に及ぶ研究によると

妊娠中におけるアセトアミノフェンの使用は

脳神経発達を阻害するリスク

注意欠陥・多動性障害を誘発

自閉症や言語発達遅滞、IQ低下

胎児期や幼少期の発育にリスクとなることがわかりました。

この論文によると

約100人の学者や医療関係者は妊婦へのアセトアミノフェンの服用を控えるように言っている。

 

簡単にまとめると

妊婦がアセトアミノフェンを含む解熱鎮痛剤を服用すると

生まれてくる子供の脳神経の発達に悪影響を及ぼすかもしれないということである。

 

この論文では

「小児にもアセトアミノフェンは処方されているが

これが脳の発育に弊害を及ぼすかはさらなる研究が必要となる」と述べられています。

 

つまり、健常な子供がアセトアミノフェンを服用すると、その後の脳の成長に何が及ぶかはまだ研究が行われていないということ。

言い換えると

解熱には有効であるが

子供の発育に対しては、不明というわけです。

 

ここからは私見です。

私は、ご都合主義者なので

どうしても必要な場合は解熱剤服用も仕方ないと考えています。

例えば、高熱が出て、どうみても辛そうな場合

虚弱体質で、このまま長期的に高熱が続くとまずい場合

そういう際は、薬も必要。

でも、そうでない場合は、なるべく不自然なものは利用しない。

食養生や薬草などを摂るといったより自然な方法を選びたいなと考えます。

発熱という身体の防衛反応をしっかりと起こさせて、身体本来の生存力を高める経験をさせる。

熱や咳・痛みを感じないようにすることでは獲ることが出来ない人間としての強さを獲得させることを大事にしたいです。

その自然反応に少し追い風を吹かす程度の補助として、漢方・薬草・昔から言われているおばあちゃんの知恵みたいな知識を少しずつ増やすことが大事と考えています。

 

まとめ

  • アセトアミノフェン(パラセタモール)は解熱剤に含まれる成分
  • 妊婦や小児への解熱鎮痛薬として処方されている
  • 最近の研究で、妊婦へのアセトアミノフェンは生まれてくる子供へ悪影響が出る可能性があるとのこと
  • 脳の発達・生殖機能を阻害
  • 健常な子供の服用に対しての研究はまだ
  • 現代薬とどう付き合うか?漢方などより自然な方法との併用の重要性

 

総合整体FUJIでは

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ロルフィングという

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