自閉症のお子さん~常同行動のなぜ~

こんにちは

総合生体FUJIの藤原です。

 

今日のテーマは

自閉症のお子さんにおける常同行動のなぜ?

 

よく自閉症のお子さんで見受けられる行為の一つに、手を叩く動作を繰り返すというものがあります。

同じ動作を意味もなく(←あくまでも我々から見ると)繰り返すことを常同行動と言います。

 

では、なぜ自閉症児は手を叩くことを繰り返すのか?

先程も述べたように常同行動とは同じ動き・音・物を動かしたりなどを繰り返す行動のこと

手を叩くだけでなく、物を回し続けたり、噛んだり、頭を揺らしたり、目を上下・左右に動かしたりなどもこれに含まれます。

感情が高ぶった際や、不安を感じた際にも常同行動は生じます。

 

例えば、(風船が好きなお子さんが)風船が膨らんだことを見た際やお気に入りの歌を歌ったことで興奮したときに情動行動は生じる可能性があります。

 

 

常同行動は止めるべきなのか?

 

簡潔に言うと、無理に止めるのは良くないです。(自傷に繋がるものは例外)

自閉症のあるお子さんは、基本的には成長と共に自然に常同行動が弱まっていく場合もあるので、よっぽででない限り見守るという手段が

 

また、何かを訴えていたりなど理由があって常同行動をする場合もあるのです。

そのため代わりとなる手段を与えずに常同行動を止めると、お子さんにとっては逆効果・ストレスになる可能性があります。

 

大人の自閉症者は「手を叩くことを抑圧するとストレスだった」「思考回路にも良くない影響がでた」と述べていたりします。

他の友人と同じように振る舞おうと気持ちが、常同行動を抑制しようとさせるとも述べていたりします。

 

常同行動なのか?何かを訴えているのか?の判断はとても重要です。

頭ごなしに常同行動だと決めつけて、抑止するのは得策ではないということです。

 

例えば、見ていたIPadを親が取り上げた際に見られる特定の動作は、常同行動ではなく、ただただ悲しくてその動作をしている場合もあります。

 

常同行動は改善出来るのか?

 

言語では上手く伝えれないので、何とかして自分の気持ちを訴えたい場合に生じる動作ではなく

ただ何かしらの刺激が欲しいがために常同行動を行っているような場合

引き起こし反射の残存
を疑ってみましょう。インスタにも掲載中

 

引き起こし反射とは←動画あり

お子さんの両腕を引っ張った際に、自動的に首や体幹に力が入り起き上がろうとする反応

 

自閉症のお子さんは

この引き起こし反射がうまく生じていない場合があります。

 

こちらが腕を引っ張って起こそうとしても、ダラ~ンと全身の力が抜けたままのことが多いです。

 

この反射が未成熟のままのお子さんが、先程まで述べてきた手を叩く常同行動を示す傾向があります。

なので

この引き起こし反射の統合を促進することが

手を叩く常同行動の抑制に繋がる可能性があります。

 

反射の影響で、常同行動が生じている場合に

反射に対してアプローチ・問題解決を試みず、こちらの口頭指示だけでその行動を止めさせると

必ずお子さんには負荷がかかってきます。

 

より自然なアプローチは

引き起こし反射へのアプローチにより

結果として生じた常同行動の抑制と言い換えることが出来ます。

 

引き起こし反射へのアプローチ?

原始反射統合アプローチという施術により、アプローチします。

これは、アメリカで活動しているフランス人医師のブルーノ・チックリーという方が考案した施術です。

上手く統合されていない反射を見つけ、その反射の統合を促進する施術

 

要は、神経や脳にアプローチする方法です。

 

脳に施術!?って感じですが

 

優しい圧で、頭蓋骨などにある脳のツボのようなものを刺激して、反射を統合していきます。

 

首の骨などをボキッとしたりなど暴力的な施術ではないので、どの年齢・月齢のお子さんでも受けることが可能です。

 

じっと寝ていなくても、ある程度であればアプローチ可能ですし、

 

場所を選ばないのもこの施術のメリット

 

お子さんの発達でお悩みの親御さんは一度お問い合わせ下さい。

オンラインカウンセリングも行っております。

 

総合整体FUJIでは

原始反射統合アプローチ

ビジョン知育

といったお子さんの成長を促進する施術から

ロルフィングという

身体の不調を調える施術などを行っております。

 

本も出版しております!

次の生き方VOL.2 自然に寄り添う人たち

 

外部リンク

京都嵯峨嵐山にある平成院(子供向け書道教室)

MUSUBIBA(人と人を結ぶ場)