こんにちは
総合整体FUJIの藤原裕一郎です。
今日のテーマは
衝動性とモロー反射の残存について
お子さんのお悩みでよく聞くケースなのですが、
「外を歩いていたら急にとんでもない方向へ走り出す」
「車が走っているのがわかっているのに、道路へいきなり走っていく」
「危険なことを危険だと認識できない」
というお声を保護者様からお聞きします。
確かに、こういうケースに当てはまるお子さんは大人の言葉で
「危ないからダメ」「止まりなさい!」
と声を荒げても逆効果になることがあります。
多くの保護者の方は、「自分の育て方が悪いんだ・・・」「なんで他のお友達は出来てるのに、なんでうちの子だけ・・・」
では、何故か?
これには
モロー反射
という原始反射の残存が影響しています。
モロー反射とは写真のように、
頭・首の位置が急に身体の後方(もしくは前方)へ外れた時に
腕を広げてバランスをとろうとする際に生じる
反射的行動です。

要は驚きを表す反応です。
この反射は、生後4ヶ月頃には抑制されるのが正常です。
しかし、その月齢を過ぎてもこの反射が残存しているお子さんは少しでも頭部の位置バランスが崩れたりすると、この反射が誘発されてしまいます。
モロー反射=驚きを表す反応であるため、身体は驚きを感じてしまうため、突発・衝動的な行動に走りがちになってしまいます。
2・3歳のお子さんはまだ体幹がしっかりしていないため、首が不安定になりやすくこの反射が更に誘発されやすくなります。
モロー反射は、脳幹が中枢(コントロールの中心)です。

脳幹は
爬虫類脳
とも呼ばれ、人間の本能を司ります。
そのためこのモロー反射が誘発されると脳幹が興奮してしまい、爬虫類的な本能が呼び起されてしまうのです。
ゆえに、突発・衝動的な行動が起きてしまいます。
爬虫類的な脳が興奮している時は、大人の言葉は届かないことが多いです。
むしろ、怒り任せに子供へ注意したりすると、余計に爬虫類脳が興奮し、収拾がつかなくなってしまいます。
急に危険なことをしたお子さんへ語気を強めて注意すると、逆効果になったご経験はありませんか?
簡単に言うと、興奮している爬虫類にこちらが必死に言うことを聞かそうと命令しているのと同じになるわけです。

原始反射統合施術は、このモロー反射の残存を抑制することで脳幹の興奮を沈静化します。
爬虫類脳の興奮を抑えることで、大人の指示もきちんと入るようになります。
つまり、指示行動がとれるようになります。

総合整体FUJIではカウンセリングも行っていますので
お子さんの発育に関するお悩みへのご相談は是非一度お問い合わせ下さい。
発達アドバイザー・ビジョン知育プラクティショナー 藤原裕一郎