原始反射未統合が及ぼす小脳への影響

こんにちは。

総合整体FUJIの藤原です。

今日のテーマは

原始反射未統合が及ぼす小脳への影響

遅くとも3歳までは統合されていなければならない20種類ほどの原始反射のいくつかが未統合であると

多かれ少なかれ脳の成長の妨げになるのは紛れもない事実です。

 

未統合の程度が小さかったり

未統合の反射の数が少なければ

そこまではっきりとした成長の遅れとして気づかれることはありませんが

とにもかくにも原始反射の未統合は脳の成長の邪魔になります。

 

原始反射を統合するためには前頭葉による反射制御能力が大事になるのですが

原始反射が未統合ということはこの反射制御能力が不十分ということになります。

 

要は、前頭葉の働きが上手くいっていないのです。

なので、原始反射の未統合数が多いお子さんは、他の同じ年齢の子と比べると、「何か違う」という印象に繋がります。

 

前頭葉は

学習、共感力、社会性などを司りますが、そういった力が足りていない場合が多いのです。

 

経験的に、原始反射統合施術を行うと、少しずつこの前頭葉の活動が高まってくることが多いです。

 

しかし、前頭葉の活動が高まってきても

小脳の成長がそれに連動してついてこれないお子さんも中にはいます。

 

というのも、前頭葉の成長と同じように小脳も同じように成長するのが普通なのですが

原始反射に問題があるとこの小脳の成長もゆっくりになってしまう場合があります。

 

青色部位が小脳

 

小脳(上図、青色)というのは、大きさでは大脳より小さいのですが

神経細胞の数は圧倒的に小脳のほうが多いのです。

神経細胞とは脳の中で情報をやり取りするための細胞のことです。

 

例えると、神経細胞は情報伝達係さん。

この人数が小脳には約690億人、大脳には約160億人いるのです。

 

この情報の伝達力の差、圧倒的ですよね。

 

小脳は

運動、認知、注意、言語、感情コントロール(喜び怒りなどを適度に制御)など

人間を人間たらしめる能力がたくさん司っています。

 

本来なら情報伝達係が多い小脳が活性していると

運動もスムーズに出来るし、状況を認識・注意して、適切な言動をとれる。

ましてや、状況によって感情コントロールもうまく行えるのです。

 

逆にこの小脳がうまく働いていないと、感情の制御が難しくなるのです。

極論ですが、笑ったら笑いっぱなし、怒ったら怒りっぱなし、適切な感情表現が出来ないということになってしまいます。

 

個人差があるので、全員が全員ではないのですが

原始反射統合施術を定期的に受けることで大脳の前頭葉が上手く働いて、

発達の問題がサクサク解消されるお子さんもいれば原始反射統合だけでは不十分なお子さんもいるのです。

 

そういった方は

脳幹の活動が優位でそのご近所にある小脳の活動が弱くなっています。

 

例えるなら、反射がたくさんあると、反射を司っている脳幹というスピーカーの音量が大爆音に。

 

その近所にある小脳のスピーカーの音が聞こえなくなるのです。つまり、小脳の活動が弱まる。

 

(下図:赤色と青色表記の小脳と白色表記の脳幹の位置関係が近いのがわかる)

小脳(赤、青色)脳幹(白色)

脳幹の騒音問題により、小脳が迷惑して萎縮してる感じ。

 

小脳は長期的な学習記憶にも関与しているため、小脳が騒音被害受けてると

何度教えても忘れる

何回言っても同じミスをする

話聞いてるのか?この子は!みたいな印象を大人に与えがち。

(例えば、左右の理解とか)

 

こういった騒音問題の場合は、きちんと小脳へのアプローチを行うことが大事になってきます。

 

施術では

小脳の中にある様々な神経細胞へアプローチを行いますが

その辺りは細かくなってしまうので割愛し

要はご自宅で小脳のために何が出来るのか?が大切です。

 

下記に記載します。

 

①バランス能力を鍛えよう

年齢にもよりますがケンケンして障害物を超える。後ろ向きでもできるでしょうか?

全く出来ない場合、素人が見ても問題がありそうな飛び方をする場合は小脳未発達な可能性高いです。

 

②一つの物を一定時間目線を外さずに追視

小脳には目の動きを司る部分があります。そのため、ある対象物(なるべく小さな物)をずっと目線で追わせる運動は小脳を活性化させます。

指示行動が出来ることが前提ではありますが、追視の練習は良いです。

黒目が常に物体を追えているようなら問題なし、すぐに違うところを見たり、視線が飛んでいるようであれば小脳未発達。

 

③手のひらエクササイズ

手の甲を反対側の手のひらに置き、手の甲をなるべく素早く返して、手のひらを反対側の手のひらに置く。この動きを素早く正確に繰り返す。20秒くらい。

逆の手も同じように。

左右差が大きくある場合は、小脳の成長に問題あり。(あまりにも差がある場合は、一度お問い合わせを!

片手や片脚で8の字を描く運動や

手と脚同時に8の字を描く運動をすると、より前述の動き(手のひらエクササイズ)がスムーズになる。

 

③は

最近カウンセリングを受けて頂いた方のお子さんに一定期間試してもらったら

発達の成長具合に変化が見られたというご意見もあるので、ご興味ある方は詳細お問い合わせください。

 

他にも色々ありますが、まずはこれらからトライしてみましょう。

 

要は

原始反射に問題があると小脳の成長に遅れが見られることがある。

小脳は大脳(前頭葉)より神経細胞が豊富で、人間らしさを構築するのに非常に大事

小脳へのアプローチはお子さんの成長に大切

自宅で出来る小脳テスト・トレーニングを試してみましょう。

 

 

 

総合整体FUJIでは

原始反射統合アプローチ

ビジョン知育

といったお子さんの成長を促進する施術から

ロルフィングという

身体の不調を調える施術などを行っております。

 

本も出版しております!

次の生き方VOL.2 自然に寄り添う人たち

 

外部リンク

京都嵯峨嵐山にある平成院(子供向け書道教室)

MUSUBIBA(人と人を結ぶ場)

Noahの英語舟(オンライン英会話塾)